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【小説】Hな義妹の趣味は読書ですっ-第二話『ぎまいの、ひみつ』

 富田です。

 昨日アップした『Hな義妹の趣味は読書ですっ』の第二話です。
 一応全年齢対象…というくらいまでにはそういう系の露骨な描写は排したつもりです…が。
 アウトな感じだったらお知らせください。

 それではどうぞ。



 ―そこにあったのは。

 女性が義兄と交わっているさまを描いた成人男性向けの小説。裏返しになっている表紙をめくってみると、どうやらエロゲーのノベライズらしい。内容は意外にも官能的で、読んでいるうちに僕の意識もどんどん膨張していく錯覚に陥る。そしていつしか、僕は無意識に快楽のプールへと潜っていった…その時である。

 ―佳苗さんが部屋に入ってきて――

 ――目があった。

 水面が一気に引いた瞬間である。

 佳苗さんは震えながら「…み…見たな……」と身体を震えさせながら云う。あまりの義妹の変貌ぶりにたじろぐ僕。佳苗さんは修羅のような面でこちらを凝視している。僕は「ごめん…魔が差して…」と事実をひた隠しにせず答えた。

「お兄、最低。人が読んでいるものを許しも得ず勝手に読むなんて。で、それを何に使ったの?」

 うん、そうだよね。こっそり読んでいたものを義兄に見られたら普通そう思うよね。そして…ん…お兄? 今、確かにお兄って云ったよな? …これが『俊明さん』から『お兄』にランクアップした瞬間であった。まさかこんな形でランクアップするとは思わなかったけどな。僕は苦し紛れに、

「か…佳苗だって…こういうものをこんな所に放っておくはどうかと思うぜ」と。

 僕もこの時初めて『佳苗』と呼び捨てした。しどろもどろになりながら。

「それなら、お兄のエロ本を他人に見られたらどう思う?」
「それは…嫌だな」
「それと同じだよ。中にはウチの母さんみたいに、Hなことは人間の真の姿を描いたものだから大っぴらにしてもいい…という人だっているよ。でもあたしは違うと思ってる。自分のHな部分はひた隠しにしておきたいんだよ」

 Hについての持論を血眼になって展開する佳苗。その姿はまるで何らかの議員選挙に出馬する立候補者のようだった。今までこんな佳苗は見たことがない。佳苗の意外な一面を見た気がした。

「…で、お兄ちゃんはどんなのが好みなの?」

 真顔で聞いてくる佳苗。

「あたしがHだってことを知ったんだから…お兄にも答える義務がある」

 確かに。自分の性的嗜好を知られたのに僕自身のを披露しないのはずるい…気がする。いや、気がしている錯覚に陥っているだけかもしれない。

「い…妹に……辱めを受けさせられるようなもの……です………」

 僕は顔を真赤にして答えた。なにせ相手は義妹である。気持ち悪がられても仕方がない。ニヤつきを抑えきれずに問い詰める佳苗。

「へぇ…今の境遇、お兄好みじゃん。妹に恥ずかしいことをさせられてるんだし」

 すべてを見透かされている。この境遇、実はそんなに嫌いじゃなかった。すると…

「…今の境遇、正直嫌いじゃないでしょ? 答えなさいよ、変態お兄」
「『僕は妹に蹂躙されて悦ぶ変態です』って云うまでやめないから」

 どす黒い笑みを浮かべながらニーソックスをちらつかせ、僕の中枢神経を刺激する佳苗。それにつれて水が完全に引いた快楽のプールに再び勢いよく注水が始まる。プール一面に水が行き届くまでそう時間はかからなかった。

「ほら…早く云いなさいよ! 折角妹様が変態お兄に『こんなこと』をしてあげてるんだから!」

 快楽に身を預けて僕は云おうとするが…快楽のみが躰を支配するこの感触。妹に『してやられる』という一部の男性諸君にとっては夢のようなシチュエーション。正気でいられるはずがなかった。

「ぼ…僕は…変態です…!」
「違うでしょ? 『僕は、妹に、蹂躙されて、悦ぶ、変態です』でしょ?一字一句間違えずに云いなさい!」
「ぼ…僕は…妹に…蹂躙…されて…悦…ぶ……変態です…ッ!!」

 ―僕は果てた。

 <つづく>

テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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